入曽の獅子舞

埼玉県の文化財

毎年10月中旬の土曜日・日曜日の二日間にわたり、一日目には、金剛院の本堂の前庭で獅子が舞われます。二日目には、金剛院と入間野神社の二カ所で獅子が舞われます。 二日目の獅子舞は、はじめに金剛院で行われ、その後、獅子舞の一行が氏子の代表を先頭に行列を組んで、入間野神社まで歩いて向かいます。埼玉県の文化財に指定されています。

由来等

起源等を示す記録・文書類は残されていませんが、歴史は古いようで、入間野神社所蔵の獅子舞を描いた奉納絵馬には「宝暦八年(1758)九月当村中」とあるので、その起源は少なくとも江戸時代中期までさかのぼるものと考えられます。
金剛院と入間野神社に奉納されるのは、入間野神社がかつて御嶽権現みたけごんげんと称していたころ、金剛院はその別当寺べっとうじ(神仏分離以前に神社に設けられた寺院)であったことによるもので、神仏混淆こんこうであったころの名残といえます。土曜日は金剛院で揃獅子そろいじしが行われ、日曜日に本獅子ほんじしが入間野神社に奉納されます。
天狗が持つ軍配には「風雨和順五穀成就」とあり、かつては豊作や悪疫あくえき退散を願って村内を舞って歩き、日照りつづきには雨乞いあまごい祈願で舞ったこともあるといわれています。

埼玉県指定文化財〔無形民俗文化財〕
指定日:昭和54年(1979)3月27日

舞の構成

獅子舞の構成は、獅子役3人・天狗1人・棒使い2人・花笠4人で、これに笛役8人・唄役6人・法螺貝ほらがい1人が加わります。舞いには「前狂い」と「後狂い」があり、前狂いは、いりは(入庭)・ごろしち・まわり狂い・竿さおがかり・まわり狂い・花吸い・まわり狂い・唄・ひきは(引庭)の順で、後狂いは、みつっぱね・まわり狂い・唄・喧嘩けんか・ひきはの順で舞います。

所在地 埼玉県狭山市南入曽640(入間野神社)・南入曽460(金剛院)
営業時間 2024/10/19(土) 、10/20(日)
定休日 -
連絡先 04-2953-1111(狭山市役所/社会教育課)
ホームページ https://www.city.sayama.saitama.jp/manabu/dentou/siteibunkazai/irisosisimai.html

このスポットへのアクセス

名称 入曽の獅子舞
所在地 埼玉県狭山市南入曽640(入間野神社)・南入曽460(金剛院)
アクセス方法 (自動車) 首都圏中央連絡自動車道「狭山日高」ICより約20分
アクセス方法 (その他) 西武新宿線「入曽駅」下車 徒歩約10分

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