手すき和紙は重要な地場産業だった
東秩父村和紙の里は、約1300年の伝統がある手すき和紙の見学と、紙すき体験ができる数少ない施設です。東秩父村で受け継がれてきた手すき和紙『細川紙』の技術は国の重要無形文化財に、製作用具と製品は国の重要有形民俗文化財に指定されていることからもわかるように、埼玉が誇る伝統技術になっているんです。昔から東秩父村の川沿いの農家では、清流を利用して、農閑期の副業として手すき和紙の生産を行ってきました。
この手すき和紙は『細川紙』という名で全国に知れわたり、紙すき戸数も800戸に及び、東秩父地方の重要な地場産業として成長してきました。