国内外の作家による作品を多数展示
北浦和公園の一角に建つ「埼玉県立近代美術館(愛称:MOMAS)」は、グリッド(格子)を基調としたモダンな建物で、建築家の黒川紀章さんの設計によって建築されました。そのデザインは芸術作品そのもので、建築物自体が展示品のひとつように大きな存在感を示しています。この一帯は、昭和46年、埼玉大学の移転跡地に公園が整備され、昭和57年に美術館が建設されました。南側には浦和北公園が隣接し、自然に囲まれた美術館です。同美術館は、開館から30年余りが経ち建物や設備の老朽化にともない、平成25年から約2年にわたり大規模な改修工事が行われ、平成27年4月にリニューアルオープンしました。また、公園の環境整備工事も同時に行われ、自然と建築物が調和し、開放的で明るいイメージの美術館へと生まれ変わりました。
同美術館には、埼玉ゆかりの美術家たちによる現代美術作品を中心に、浦和画家として有名な瑛九、須田剋太、寺内萬治郎などの作品や、モネ、シャガール、ピカソなどの西洋近代の巨匠の作品、日本の現代作家の作品など優れた美術作品を多数収集して「MOMASコレクション」として展示しています。また、ユニークなテーマを設けた企画展も定期的に開催されているほか、芸術に親しんでもらうことを目的としたミュージアム・コンサートや、美術館サポーターが案内する作品ガイド、親子で参加できるワークショップ「MOMASの扉」なども行なっています。