剣を持った関東三大観音像
その昔、宝明というお坊さんがこの地に来た時に、足の病気になって動けなくなったそうです。そこへ秩父に教えを広めるために訪れていた弘法大師が観音像を刻んで与え、宝明が熱心にこれを拝むと足の病気が治ったと言われています。その後、観音像をご本尊として祀ったのが大淵寺の創始とされています。
お寺にはひときわ目立つ観音像があり、高崎観音と大船観音と共に「関東三大観音像」の一つに数えられ、多くの参拝客に親しまれています。高さは16メートルもある白衣観音は白く美しい大きな観音様です。白衣観音へは月影堂からカタクリとツツジの群生地の山道を通って行くことが出来ます。その先はハイキングコースになっています。この観音像が建立された時代は戦争の真っ最中だったため、左手には剣をもたされてしまったというエピソードがあります。そのため、護国観音という別名をもっています。