1億年前の白亜紀に誕生
金鑽(かなさな)神社の境内奥の山(標高343メートル)の中腹にある鏡岩は、約1億年前に出来た高さ4メートル、幅9メートル、約30度の傾斜を持つ岩です。
断層の両側面が強い摩擦力によって鏡のように磨かれ、つるつると鏡のように輝いてなめらかになり、物の姿を映すということから鏡岩と呼ばれるようになりました。国の特別天然記念物に指定されています。この断層を構成する三波川変成岩は原岩がジュラ紀、付加して変成作用を受けたのは白亜紀と言われていますから、誕生したのは白亜紀(およそ1億年前)頃であったと考えられています。岩質は赤鉄石英片岩で、岩面の大きさや、断層の方向がわかっていることから地質学的に貴重な露頭となっています。