地元で愛される調神社
さいたま市浦和区の中山道沿いに「調(つき)神社」があります。地元では「つきのみやさま」の愛称で親しまれていますが、この神社には不思議がいっぱいです。「狛犬ではなく可愛らしい動物が出迎える?」、「神社なのに鳥居がない?」などというもので、古くから七不思議として伝わっているそうです。
その謎は「調神社」の名前に関係します。「調(つき)」が「月」と同じ読みであることから、江戸時代に月待信仰に結びつき、月神の使いとされる「兎」が神社の神使になりました。そのため、境内入口両側には「狛犬」ではなく「狛兎」が祀られています。兎は彫刻や石像になって、社殿や手水舎などあらゆるところで見られます。兎の姿を何羽発見できるかもこの神社での楽しみ方のひとつです。