所沢のひなまつり

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江戸から令和までのひな人形

街全体がひな祭りムードに

街全体がひな祭りムードに

所沢のおひなさまの歴史は今から160年ほど前の天保年間にさかのぼります。当初は農業のかたわら、副業として人形作りが行われていたようですが、現在は専業化され、立派なおひなさまが作り出されています。

作られた時代によって、おひなさまのサイズもまちまち。よく見ると表情がそれぞれ異なります。

珍しい国策雛を展示する「お茶の井筒園」

珍しい国策雛を展示する「お茶の井筒園」

お茶処「井筒園」(埼玉県所沢市有楽町3-10)の店頭には珍しい「国策雛」が飾られています。「ぜいたくは敵だ」の時代だった戦時中、おひなさまも国策で質素なものを作ったのだとか。当時、1体1円68銭で販売されたもので土製です。この人形は1944年に生まれた現在のご主人の妹さんのために両親が用意されたそうです。

国策雛は3月16日まで、9時から19時までの間、井筒園さんの店頭でご覧になれます。この界隈の昔話なら何でも教えてくれる気さくなご主人が、美味しいお茶を入れてくれます。

江戸時代の貴重なおひなさまがズラリ! 野老澤町造商店


江戸時代の炭問屋の土蔵を改装した所沢市中心市街地活性化拠点施設「野老澤町造商店 (ところさわまちづくりしょうてん)」 (埼玉県所沢市元町21-18) では、ひな祭り時期になると、市民の皆さんや所沢人形協会よりお借りした江戸時代から明治・大正・昭和・平成までのひな人形に加え、御殿飾りも展示しています。明治天皇も宿泊したという由緒ある場所ですから、古民家ファンにも必見の施設です。 さらに、野老澤町造商店では、「町なか雛祭り」の期間中、まちぞう手作り教室が予定されていますが、それ以外の期間中も様々なイベントが企画されていますから、要チェックのスポットです。 写真は展示されている中でも最も古い江戸時代のひな人形のひとつ。きっと、大切に保管されていたんでしょう。とても状態が良いのが印象的でした。この施設では店長の榊原美和さんをはじめ、ボランティアスタッフの三上博史さんらが丁寧に説明してくれます。

思い出の帯でおひなさまを製作「秋月・小寺人形」

思い出の帯でおひなさまを製作「秋月・小寺人形」

お客さんから持ち込まれた帯を利用しておひなさまを製作する取組みがテレビなどで紹介され、全国から注文が入る秋月・小寺人形。ご主人は埼玉県認定の伝統工芸士の小寺香さん (埼玉県所沢市北秋津731) です。20以上の工程を分業で行うひな人形の衣裳制作を、ご自身で全て行い人形に着物を着せ付けていく全国でも珍しい職人さんです。小寺さんの人形は裁断した生地を縫い合わせる時、生地の柄がズレないように、ぴったりと合わせることが特長。そのために、10m の反ものを 2m くらいしか使わないこともあるそう。小寺人形のおひなさまは、同店とインターネットでしか購入できないそうなのでご注意を。おひなさまの店頭展示は3月3日まで行っています。ひな祭りの後は五月人形の展示になります。

所在地 埼玉県所沢市有楽町3-10
営業時間 10:00 ~ 18:00
定休日 休館日などは各施設にお問い合わせください。
連絡先 04-2998-9155(所沢市産業経済部商業観光課)
料金 各店に問い合わせてください。
ホームページ 所沢市サイト

このスポットへのアクセス

名称 所沢のひなまつり
所在地 埼玉県所沢市有楽町3-10
アクセス方法 (その他) 西武新宿線「所沢駅」から徒歩15分
駐車場 駐車不可

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