鬼平犯科帳の世界観を再現
東北自動車道の羽生パーキングエリア (PA) 上り線に、故・池波正太郎さんの時代小説「鬼平犯科帳」の世界観を再現した「鬼平江戸処(おにへいえ どどころ)」があります。東日本高速道路株式会社 (NEXCO東日本) が、2013年12月にリニューアルオープンしたテーマ型パーキングエリアで、火付盗賊改方長官の鬼平(鬼の平蔵)こと長谷川平蔵が生まれた延享年間の1745年 (江戸時代中期) から、江戸庶民がもっとも華やいでいた文化文政年間の1829年 (江戸時代後期) までの江戸を切り出して作られました。
江戸時代のころには、羽生 PA の近くに位置する栗橋には日光街道・奥州街道から江戸に入るために栗橋関所が設けられていました。東北自動車道上り線の羽生 PA も東京に入るための玄関口であることから、現代の関所に見立てて企画されました。
江戸の暮らしを象徴するものとして「人情の世界」と現代にも伝わる「豊潤な食文化」に着目したときに浮かび上がったのが、人情深い人物の代表格で、江戸の名物を食べ歩くほどの美食家でもあった長谷川平蔵でした。長谷川平蔵の活躍を描いた「鬼平犯科帳」は大江戸八百八町の治安を守る一方で、人情味にあふれた粋な計らいで人々の感動を誘う心温まる物語。テレビドラマや映画、舞台などで公開され、現在でも幅広い世代に人気を集めています。「鬼平江戸処」は、そんな2つの江戸の表情と「鬼平犯科帳」の世界観を楽しむことができます。
「鬼平江戸処」には、鬼平が闊歩した江戸にタイムトリップして、江戸の世界を楽しむことで、ドライブの疲れを癒やし、心をリフレッシュしてもらいたいという願いが込められています。