志免屋はいつでも手焼き体験ができる!
「草加せんべい」で有名な草加市には70店を超える煎餅店が軒を連ねています。その中で手焼き体験ができるお店は数店舗あります。1901年(明治34年)創業の老舗煎餅店「志免屋(しめや)本店」(代表・早船潤一さん)も手焼き体験ができるお店の1つです。2000年(平成12年)に店舗を建て替える際に、いつでも手焼き体験ができるスペースを作ったとのこと。
「イベントなどで手焼き体験をしてもらう機会がありましたが、いつでも体験できる場所を提供して伝統製法を学んでほしい。そして、焼きたての美味しいお煎餅を味わってもらいたいから」と語るのは、4代目の早船潤一さん。
生地を焼き始めると、店内には香ばしい香りが広がります。煎餅が膨らんで曲がるのを押さえるための道具「押瓦(おしがわら)」と「箸」を使って、こまめにひっくり返しながら約5分で完成です。焼きたての煎餅をその場で味わうことができるのも手焼き体験の醍醐味ですね。
「お客さんに楽しみながら自由に焼いてもらいます。焼き方のポイントはこまめに返していくことです。また押瓦は、軽く押さえる程度であまり強く押し付けないのがみそ。稀にたれを先に塗ってから焼こうとする方がいますが、それでは苦味が出て美味しくなくなります。あくまで最後にたれを塗るのが美味しく焼けるポイント。」と、美味しい焼き方まで伝授していただきました。手焼き体験は予約不要で、午前9時から午後6時ごろまでに直接お店に来店すればいつでも体験できるのです。