太古のロマンに出会える地層
地学展示ホールでは、県内でみられる岩石・鉱物・化石・地層などを年代順に展示し、埼玉の大地の成り立ちとその生いたちを紹介しています。展示ホール壁面の上部では、山地から平野にかけてのパノラマ写真によって、地質に対応した地形の変化を紹介しています。
秩父山地周辺に広がる秩父帯の地層は、チャートや石灰岩などの硬い岩からなる地層がみられます。石炭紀から三畳紀の大洋底につもった放散虫などの死がいはチャート、火山島をつくった溶岩や火山灰は緑色岩、火山島にすみついたサンゴなどの生物の死がいは石灰岩になりました。展示ではこれらの岩石の紹介や「長瀞の岩畳」にみられる結晶片岩のようすなど、わかりやすくまた一部のものについては実際に触れることもできるなどして展示しています。
クイズラリーで長瀞の自然に触れる
生物展示ホールでは、かつては、身近にあった雑木林から訪れるには何時間もかかる亜高山(1700~2500メートル)の原生林、紅葉の美しいブナ林、鍾乳洞(しょうにゅうどう)の知られざる暗黒の世界など、テーマ別に森林とそこに住む動物の姿を高さ8メートルの大ジオラマで紹介していて、その場にいるような臨場感を味わえます。 また、館内ではクイズラリーも行われていて、各展示コーナーで出題されている問題をクリアしながら進んでいくと、自然に親しみ楽しみながら館内を巡ることができます。クイズを完成させて受付に持っていくと博物館オリジナルカードがもらえます。このカードには県内でみられる植物や動物、鉱物など計24種類が描かれていて、レアカードもあるようです。クイズラリーの参加は無料で難易度により2種類あり大人でも楽しめる内容になっています。