日本初の獅子舞専門博物館
JR白岡駅からほどちかい場所にある獅子博物館は、日本・アジアの獅子が一堂に会する日本初の珍しい私設の獅子舞専門博物館です。館長の高橋氏の自宅の裏にある2階建の建物には、館長自ら集めたり寄付して頂いた数百種類の獅子頭が展示されており、館長の説明とともにその歴史や背景に触れることができます。
獅子舞はアジア全域そして世界の華僑社会に広く分布し、さらに日本国内には未だに全貌が掴めないほどの膨大な数の獅子舞が伝えられています。獅子舞は病魔などの悪霊退散、五穀豊穣、大量、子孫繁栄などの願いを獅子に託す、人々の素朴な祈りからはじまった芸能です。そのかたちには人が二人で一頭の獅子を演じる二人立ち系と、人が一人で一頭の獅子を演じる一人立ち系の二種があり、さらに二人立ち系の発展形で多数の人で一頭の獅子を演じる多数立ち系もあります。二人立ち系の日本での起源は大陸から渡来した7世紀ころのことであり、一人立ち系の萌芽は万葉集(8世紀)の歌にも詠まれています。