貿易商との交流拠点として建築
入間市に堂々とそびえ立つ旧石川組製糸西洋館は、地元の人から「西洋館」と呼ばれ、親しまれています。この洋館は大正から昭和の初めにかけて全国有数の製糸会社であった石川組製糸の迎賓館として、大正10年頃に造られた西洋風木造建築物です。石川組製糸の創業者・石川幾太郎が取引先のアメリカの貿易商を招待するために、「豊岡(入間市のこと)をみくびられてはたまらない。超一流の館を造って迎えよう」と決意し建設したようです。
建物は西洋風木造建築で、2階建ての本館は、外観が化粧煉瓦張(けしょうれんがばり)で、屋根はヒップゲーブル(半切妻造)、洋瓦葺。また、平屋建ての別館は外観は本館と同じ化粧煉瓦張ですが、屋根は寄棟造りとなっています。